バッファロー・ナイアガラ地方/住居
バッファロー・ナイアガラ地方/住居
日本を離れ、海外に住居を構え生活のセットアップをするということはいろいろ悩む部分が多いことと思います。
治安はどうか、ご近所さんはどんな人が住んでいるのか、通勤や通学、買い物をするのに便利な場所かなど いろいろ考えて住居を選ぶ必要があります。
バッファロー・ナイアガラ地方は基本的に車なしでは生活が出来ません。しかしどうしても車を持つことが出来ない方の場合は、バスや地下鉄など公共交通機関に近い場所に住居を構えるという選択肢になると思います。
バッファロー・ナイアガラ地方に永住される方を除き、駐在や留学で来られてる方はアパートメント、タウンハウス、借家などの賃貸物件に住むことが多いと思います。
アメリカにおける住居の間取り・不動産用語についてはアメリカ生活@豆知識?の中のアメリカ/住宅を参照してください。
代表的な居住地区
アメリカは「安全はお金で買う」と考えられている国です。治安がいいといわれる地区は住居にかかる費用は高めだと考えていいでしょう。
Williamsville
日本人が最も多く居住している地区で、スーパーやモールが多く閑静で住みやすいといわれています。(正確には,Amherstに含まれます)
教育にも熱心な方が多く 子供がいる家庭の方が多く住んでおられるようです。
高級住宅街であり借家の賃料は高めです。アパートメント(1〜2BR)で軽く1000ドル/月を越える物件が多いようです。
Amherst
University at Buffaloのノースキャンパスがあり、日本他、アジア各地からの留学生や教員が多く住んでいる地区です。
ESLの時間数も多く、外国人に対する理解が進んでいるということから 住みやすいとされています。
Williamsvillも含めてAmherst Areaは全米で毎年Top3〜10位以内に入る治安のよい地域です。
Clarence
閑静な住宅街です。これから開発されていく新興住宅地なので 新築の大きな家が多いです。
治安もよく、教育水準も高いようです。
Orchard Park
バッファロー市の南部に位置し、社会的地位の高い人が多く住んでいる地区です。
治安、環境ともによいようですが、外国人に対する理解がやや少ないとされています。
Lockport
バッファロー中心地からは北に位置する閑静な住宅街です。バッファロー郊外であるため治安がよい割に家賃は安めです。
運河の北側は一部、やや雰囲気の悪い地域がありますが(バッファローのダウンタウンとは比較ならないくらい治安は悪くないです)、運河の南側、ロックポートのダウンタウン周辺は治安が良く、住みやすいです。
ちょっと足を伸ばすと農園が広がり 夏はフルーツピッキングが気軽に楽しめます。オンタリオ湖にもとっても近いです。
どんな住居に住むかを決める
アパートメント
国や州が補助金を出してるアパートメント(高齢者用、低所得者用)もありますが、駐在や留学で借りる場合は個人が管理する、もしくは企業が管理するアパートメントに住むことになります。
アパートメントに住むメリットは管理やメンテナンスが常時駐在してるところが多いので、トラブル(シンクの水漏れなど)があったときのメンテナンスや対処が早いこと、芝刈りや雪かきはすべて家賃に含まれること(居住者は何もしなくてよい)があげられます。
また、建物の入り口はオートロックになっているアパートメントが多いのでセキュリティ上も安心な場合が多いです。
デメリットは集合住宅であること、他の部屋の住人の生活音が筒抜けで聞こえたりの音のトラブル、小さい子供がいる場合に走り回らせることが出来ない、などがあります。
バッファロー・ナイアガラ地方のアパートメントは家賃に駐車場の料金が含まれてることが多く、1家に2〜3台車を所有していても追加料金がかからないところがほとんどです。ただし屋根付きの駐車場は有料であるアパートメントが多いようです。
多くのアパートメントには「冷蔵庫」「調理のコンロ」「オーブン」「食器洗浄乾燥機」が備え付けられています。「電子レンジ」はアパートメントによってついてるところとついていないところがあります。
「洗濯機」「乾燥機」は各部屋についているところは少なく、地下にランドリールームがある場合がほとんどです。洗濯物のかごを抱えてランドリールームまで行かなくてはならないというのがちょっとめんどうな部分です。ほとんどはコインランドリー、またはカード式のランドリーです。
ペット可のアパートメントは「Pet Welcome」と表示されています。ペットは1匹につき賃貸料がかかってきます。(1匹30ドル/月など)
コンドミニアム
基本的にアパートメントと同様ですが、2階建てから高層の住宅まであります。
共同管理の施設(プールやジムなど)を持ち、間取りはアパートメントよりゆったりしているようです。
各部屋にランドリースペースがある物件が多いのがアパートメントと違うところです。
家賃はアパートメントよりかなり高めに設定されてることが多いようです。
タウンハウス(Townhouse)・借家
タウンハウスや借家は個別にその物件の所有者(大家さん)がいます。その大家さんによって賃貸契約は異なるので、借りる時にしっかり条件等を確認しましょう。
タウンハウス・借家のメリットは、専用の出入り口があり、専用庭を所有出来るところが多いところです。駐車場も屋根付きで車が傷みにくいというメリットがあります。
ベースメント(地下室)があるタウンハウスや借家は、子供を音を気にすることなくそこで思いっきり遊ばせることが出来るし、納戸(倉庫)として活用でき、部屋が広々と使えます。
デメリットは、タウンハウスの場合は完全に独立してるわけではないので、隣や上の階、下の階の音が響くことがあります。
「オーブン」「食器洗浄乾燥機」「調理コンロ」はついてる場合が多いのですが、物件によっては「冷蔵庫」「洗濯機」「乾燥機」を居住者が購入しなくてはならない場合があります。
契約の内容によっては、芝刈りや雪かきを居住者の責任でしなくてはならない場合があります。
大家さんが個人の場合、バカンスで長期に不在にしてる…など、トラブルがあった時にすぐに対応してもらえない場合があります。
住居の探し方
駐在や仕事で引っ越ししてくる場合
会社の方に前もって情報をもらって住居を決める方が多いようです。
会社関係の方が多く住まわれてる場所、利便性などの情報をもらって住居を決めましょう。
学生、留学生の場合
学校によってはOn Campusがある場合があるので、直接学校や大学に問い合わせましょう。
車を所有しない大学生、院生はOn Campusに住むのがいいと思います。(スクール内にバスが定期的に走っており、本数は少ないですがスーパーにも行けます)
On Campusは、家族用の個室、リビングキッチンがシェアのドミトリースィートタイプ(部屋は個室)、ドミトリー(共同部屋)があります。家賃は高めですが、家具、インターネット、ユーティリティが含まれています。
9月入学のUBの院生が4月に問い合わせた時には On Campusはもうすでにいっぱいで無理と言われたとの情報がありました。(2008年度)
入学が決まった後、On Campusに住みたいと考えている場合は はやめに学校、大学に問い合わせましょう。
基本的にバッファロー・ナイアガラ地方に住む場合は車は必需品です。車を所有していれば多少大学から離れていても通学出来ます。
車を有しない学生でOn Campusの住居が当たらなかった場合、North Campusに通う学生であっても South Campus付近に住むと通学に便利です。
North Campus周辺にはアパートメントは多いのですが、車がないと通学出来ませんし スーパーなども歩いていける距離にはないため買い物にも行けません。
UBのSouth CampusとNorth Campus間はUBスタンピード(バス)が走っているので車がなくても大学に通うことが出来ます。
South Campus周辺には徒歩で行けるスーパー(Topsなど)があり 生活するのには困りません。ただしSouth Campus付近は治安が良くない場所が多いので要注意です。
その他
アメリカは日本と違い「駅前に不動産屋があってその不動産屋を通して賃貸物件を探す」という方法でアパートメント等を探すのではありません。
アメリカ、特に大都市以外はアパート経営会社がそれぞれ契約オフィス(Leasing center)を持っていて独自に契約をするようになっているところがほとんどです。
日本の不動産屋のように一括してアパートの空き部屋を管理しているようなシステムがありません。
では、どんな方法で賃貸住宅を探すのでしょうか。
スーパーマーケットなどに置いてあるアパートメントガイドで住居を探します。
または、住みたいエリアを実際に回ってめぼしい賃貸住宅を探し出す、という方法があります。
コレはと思うアパートを見つけたら自分で電話し希望の部屋があるか確認し、部屋を見せてもらう日時の予約を入れます。
アパートメントによっては管理事務所がある場合があります。直接訪問し希望の部屋があるかを確認する方法もあります。
そして契約交渉からすべて自分で行うことになります。
他にはインターネット(外部リンク参照)を利用する方法もあります。
インターネットの場合は、日本にいる間にメールや電話で連絡を取って契約をすることができます。
日本と違い、不動産屋さんにおまかせ…という契約方法ではないので、自分ですべて行わなければならないのでけっこう大変な作業です。
実際に物件を見てから決めたい方は、1週間ほどはホテルに滞在して物件を探して決めることになります。
実際に物件を見る方法は、写真だけではわからない物件の周りの環境、騒音状況、町並みの雰囲気、大家さんや管理人の人柄などをしっかり見ることが出来ます。
物件によっては所得証明、学生の場合は金融機関の残高証明の提示を求められる場合があるので準備をしておきましょう。