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寒グレ釣りやすい音海磯/排水口カカリは悪天知らず

杉谷宏樹(すぎたにこうき)

1967年生まれ。若狭磯友会所属。若狭湾、特に大飯から高浜、舞鶴周辺がホームグラウンド。福井県高浜町在住、釣りエサ店「でんぶく」店主。

「今戸の船着き」では年明け早々から50cmクラスの姿も!!

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高浜発電所の磯や排水口カカリではグレが好調。若狭磯友会の澤田さんは正月早々の1月5日、音海の「今戸の船着き」へ上がりグレ49.5cmを仕留めた

1月になり気温、海水温が低下。本格的な寒の時期に入って、魚の活性も少しずつ低くなってきました。そういう厳寒期でも、まだまだ好調に釣れている魚の状況をご紹介します。まずはここ数年、当たり前のようにこの時期に釣れているグレ。とくに大飯郡高浜町にある高浜発電所周辺の磯や排水口カカリが好調です。

磯については、今年はエサ取りが少なく、非常に釣りやすい場所が多いのが特徴。場所によっては10cm前後の豆アジがわいているケースもありますが、全体的には木っ葉グレが少々いるものの、良型グレが出てくると磯際にたまり、邪魔しなくなるような状況が多いです。青物(サゴシ・ツバス~ハマチ)も回っているので、エサ取りが少ないということも考えられます。

12月上旬までのように各磯に毎日釣り人が渡礁し、マキエを多量に入れていると、大きい魚も小さい魚も常にエサが与えられて満腹状態だったのかもしれませんが、最近のように波の高い日が多くなり、滅多に釣り人が磯に上がれなくなってくると、エサを与えられてないグレは、海中でジッとしているのではないでしょうか。そして、まれにある好天時に釣り人が渡礁してエサを撒くと、空腹の良型グレが警戒することなく木っ葉グレを押しのけて、我先にと捕食に走り出しているような感じです。仕掛け投入の1投目や2投目から33cmくらいのグレが勢いよくサシエをのみ込み走る…そんな状態がけっこう続くのを見ていると、そう思えてなりません。

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夏以降、釣果をキープしているアコウだが、12月18日に亀岡市の大西さんがキャッチしたのは50cmの特大級!

最近の実際の釣果ですが、1月5日(水)に音海の磯「今戸の船着き」では、若狭磯友会の澤田直人さんがグレ49.5cmを釣っておられます。直後に同型のバラシもあったようです。同行の皆さんも30~35cmのグレを10匹前後はキープしておられました。ついでといってはなんですが、青物も釣れています。いま音海周辺に回っている青物は、随分前から磯周辺に居ついているものと思われます。最近入ってきた青物なら、オキアミにはあまり反応せず、イワシやアジなどのジャコにしか反応しませんが、いま釣れているものは釣り人が撒いたオキアミにも反応するようになっていますし、現に12月末に音海の磯に行った際も、同行の釣友が50~55cmのハマチ(ツバス)を3匹、難なくオキアミで釣っていました。グレ釣りの延長で釣る分にはハリスは2号ぐらいでいけると思いますが、もっと仕留める確率を上げたいのであれば、3号ぐらいで挑むほうが無難ではないでしょうか。

また、グレとはまったく話がかわりますが、12月18日に音海の磯「男礁」にて、亀岡市の大西實好さんが50cmのアコウを釣ってこられました。生きたアジの泳がせ釣りでの釣果です。昨年に続き、アコウが夏以降いまだに釣れていますが、50cmは珍しいので掲載しておきますね。グレ狙いでのオススメの磯を紹介しておきますと、音海エリアでは今戸、今戸の船着き、細谷、小山、タタミ、タライ、海峡。神野浦~日引エリアでは、安田、広瀬鼻、赤岩、正面崎、正面崎ハナレなどがあります。

グレならウミック2号カカリが好調!3号ではチヌ&スズキ狙いがオススメ

続いて排水口カカリの状況です。高浜発電所の排水口のカカリ船は計4隻。海側から排水口を見る状況で、左からウミック(音海)1号、2号、久富渡船(神野浦)1号、ウミック3号、の順番で掛けてあります。その時々で釣果にムラは当然ありますし、船によって対象魚が若干違うこともあります。排水口の排水量にも影響されますし、水温も同様です。現在はウミック2号がグレ釣りなら絶好調です。30~40cmのグレの数釣りが出来ます。常連のエキスパートの方の中には3ケタ釣られる人もいらっしゃいます。平均良型サイズを10~15匹キープして、持って帰られる方が多いですね。ちなみにその場合も、釣ったグレの数は途中までしか数えておられず「大体30匹から50匹のあいだかなぁ」と結果報告されるお客さんが多いです。

それ以外のカカリも、数は落ちますがグレは釣れています。ウミック1号ならば2号向きに竿を出して、1号に寄ってきているグレを狙うことも出来ますし(その場合2号のお客さんの邪魔にならないようにしてください)、船後尾からはスズキや青物も狙えます。久富1号も同様です。ウミック3号は少し状況が違っていて、グレを狙うよりはチヌ・スズキのほうが、実績があります。そのためチヌやスズキ狙いの方にオススメです。スズキの場合は生きたアジなどを利用しての泳がせ釣り、ミノーやメタルジグを使ったルアー釣りのどちらも有効です。

それともうひとつオススメ情報。排水口周辺のイカダ、主にウミック側のイカダで最近良型アジ(25cmクラス)が釣れています。大きめの波止サビキで対応できますので、カカリが一杯で予約できないケースや、午前中もしくは午後だけカカリに乗る場合は空いた時間でイカダに乗ってみてはいかがでしょうか(イカダの状況や船頭さんの予定を確認して許可を得てください)。こちらのカカリ&イカダは、海が荒れた場合でも内浦湾の最奥に位置している好条件から乗船できる場合が多く、冬場は特に人気があります。ゆえに1月、2月は予約が集中します。必ず事前(早め)に予約を入れて確認してください。

高浜発電所周辺の各釣り場へは、音海がウミック(TEL0770-76-1444)、神野浦が久富渡船(TEL0770-76-1251)と神徳渡船(TEL0770-76-1838)、日引が由幸(TEL0770-76-1307)へお問い合わせください。


潮岬地磯アオリ大型続々/白浜沖トップに青物反応

岩本佳之(いわもとよしゆき)

1981年生まれ。GANCRAFTソルトプロスタッフ。ホームは紀北から中紀一帯。ソルトルアーを幅広くこなすうえ、エサ釣り全般にも精通。

キロアップを2人で40パイ! タイミング次第で大爆釣も夢じゃない

師走とはよくいったもので、あっという間に今年もあとわずか…いつの間にやら新年は目前。そんな慌ただしさから解放されたならぜひ狙っていただきたい、真冬でも激アツの旬の釣りモノをご紹介します。

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潮岬周辺の地磯ではエギングによる大型アオリイカの釣果が上向き。夜な夜な出没中のチーム墨嵐のメンバーはご覧の通り順調に良型をゲット!

身も凍るような真冬とはいえ、早くも春らしい釣果が出始めているのが南紀エリア。とくに紀伊半島の最南端にある潮岬周辺の地磯では、ひと足早く産卵がらみの大型アオリイカが気配ムンムン。エギングではすでに3kgオーバーも釣れ始め、モンスター出現の期待も高まっています。今年は例年に比べ海水温が高いこともあってか、通常よりも早い接岸を見せている超大型アオリですが、さらに1~2kgの良型も多く、キロアップを2人で40パイ以上! なんていう驚きの釣果も上がっています。これは潮流が激しい(速い)ポイントでみられる現象で、アオリイカが流れをかわすために湾内へまとまって入り、出られなくなった際に、一つのポイントで大量に釣れるというもの。そんな状況がときおり潮岬周辺で発生しているようで、ポイントとタイミングさえ合えば、大爆釣も夢ではないといえます。

ただ、釣れ始めたとはいえ、水温の変動が激しい真冬の海。黒潮の恩恵を受け、水温が高いエリアとはいっても、寒波などで浅場の水温が急に下がると、アオリイカは一時的に深場へ移動したり、活性が著しく低くなったりして釣れなくなります。前日との水温比較や天気予報を確認してから釣行を決めるのがベストでしょう。タックルですが、餌木は少し大きめの4号メインで、潮流の速さやポイントの水深で通常よりも重いものを数種類(沈むスピードの違うもの)用意し、ラインは大型に備え、普段使っているリーダーよりもひと回り太いもの(フロロ3~4号)を使用しましょう。もちろん大型アオリの取り込みに必要不可欠な、ギャフやタモもお忘れなく! また、潮岬周辺の磯はスパイクのきかない滑りやすい磯も多いため、足もとには十分注意し、単独での釣行は避け、フローティングベストなどの救命具は必ず着用しましょう。

中紀エリアはベイト濃くメジロが好気配!阿尾から小浦が狙い目

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田辺~白浜沖では大型ペンシルベイトを使った「誘い出し」でブリクラスが上がっている。写真は12月27日、将軍丸で72~92cmを4匹の釣果

高水温のおかげか、魚食魚のエサとなる小魚も例年より多く、中紀エリアや田辺~白浜沖では、トップウォータールアーのキャスティングゲームでメジロが釣れています。中紀では、阿尾(あお)から小浦(おうら)周辺の地磯や漁港といったショアから釣果が出ており、とくに冬型の気圧配置となり、強い北西風が吹くとベイトフィッシュが岸際に寄せられるため、メジロの回遊の確率もアップします。ルアーは12~20cmのやや大きめのペンシルベイトがメイン。飛距離を考え、メタルジグなどを用意しておくのもよいでしょう。ショアからのキャスティングゲームは我慢が大事! 突然の回遊やボイルがあるので、タイミングを逃さないようひたすら投げ続けましょう!

さらに田辺~白浜沖では、ボートキャスティングでメジロ、ブリが好調。70~80cmがアベレージですが、中には1mを超えるブリが混じることも。釣り方は「誘い出し」と呼ばれる釣り方で、底の地形やベイトフィッシュの有無、潮の状況などからポイントを予測し、ペンシルベイトでまさに誘い出す釣り方。ナブラや鳥山があるわけではありませんが、突然ルアーに飛び出す光景は大迫力! 最近は18~25cmと大型のペンシルに反応がよく、そのため使用するロッドやリールも、大型のシイラタックルなどが最適。詳細についての問い合わせは、田辺のジギング&エギング船・将軍丸(TEL090-3464-4105)へどうぞ。


津田一文字めでたいチヌ/由岐&宍喰磯あけおめグレ

高橋秀典(たかはしひでのり)

徳島の磯釣りに精通し、徳島つろう会、FROM・1事務局などで活躍。徳島市内にあるたかはし釣用品の二代目。ブログ「高橋兄ちゃんの釣り話

年末年始も釣魚は休みナシ! 年中無休のオススメ釣り場をご紹介

明けましておめでとうございます。と、コタツの中で挨拶しているようでは、魚は釣れません。魚は、年末も年始もかわらず海の中で、ずっとあなたと会えることを待っていますよ。というわけではありませんが、今年は元旦から釣りに行ってみませんか。さすがに釣り場は空いていますよ。

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津田一文字なら年末年始も全力で釣り人を受け入れてくれる! さらにチヌを中心とした魚たちからの熱烈歓迎もアリ!?

しかし、残念なことに徳島県下の渡し船は、ほとんどが1月1日はお休みです。そこで今回は、年末年始も営業している年中無休釣り場をピックアップしてみました。まずは徳島市津田沖の一文字突堤です。これからの狙いの本命はチヌ。少し水温が下がっているのでチヌの食いも渋くなりますが、エサ取りのアジや小イサギなども少なく釣りやすくなります。この時期のチヌは型が良く、40~50cmもよく釣れています。型に比例して引きも強いので油断はできません。また食べても脂が乗って、一番おいしい時期になります。

釣れる魚はチヌ以外にもいろいろあります。消波ブロックの際を探ればガシラの20~25cmが狙えます。この釣りは足で釣果を伸ばす釣りなので、どんどん移動するのがコツとなります。また投げ釣りをすれば、型の良いカレイも狙えます。カレイ狙いなら白灯近くの航路向きか、赤灯近くの勝浦川河口向きに実績があります。問い合わせはニュータケダ丸(TEL090-3782-0463)へどうぞ。

40cmアップ狙うなら由岐磯! 数釣りなら宍喰へゴー

磯釣りで年末年始に渡船をしているところは少ないのですが、毎年熱心な釣り人の声に応えて、美波町の由岐が磯渡しをしています。やはり水温が少し下がることで、由岐のグレも良型が多くなります。その昔、といっても20~30年前ですが、「由岐グレ」という言葉があり、これは30cm前後のグレを指していました。由岐では、それほど大きなグレが釣れなかったのです。その時代から由岐では大きなグレが釣れると、船頭さんが日本酒を一升、プレゼントしていました。そのサイズは40cmでした。ところが年々大物が多くなり、その企画が42cmに、また最近では45cmに引き上がりました。それでも毎日のように45cmオーバーが上がっています。

型狙いなら、上磯の「ムギバエ」や「オオネムリ」「瀬のハエ」が、また数狙いなら下磯の「テグス」や「岩ヤン」がいいでしょう。ただ、由岐磯では磯上がりを朝の抽選で決めています。どこの磯に上がるのかは抽選順に自分で指名していくので、あらかじめ釣果ニュースを集めておいたほうが有利ですよ。問い合わせは有松渡船(TEL0884-78-0684)まで。もちろん、たかはし釣用品(TEL088-622-4978)へもお気軽にどうぞ。

徳島県南部の磯では最南端にある宍喰磯も年中無休で頑張っています。やはり、南にあるだけ海水温も高く、冬場でも安定してグレが釣れています。1月上旬なら他の地区の磯もまだ釣れるでしょうが、後半になって水温が下がりだしても宍喰なら18度を切ることはないでしょう。ポイントは大きく三つに分かれて、北側から那佐半島の磯、前磯、竹ヶ島(たけがしま)の磯となり、2軒の渡船が出ています。前磯は入れ合いで那佐半島は勝浦渡船(TEL0884-76-2224)が、また竹ヶ島は浜辺渡船(TEL0884-76-2707)が優先となっています。釣れるグレは25~35cmの中小型主体ですが魚影は濃く、10~20匹釣れることも珍しくありません。それでは皆さんの竿納め&初釣りが、大漁でありますように…。


沼島沖サンバソウ釣り開幕/波止グレ依然好調キープ!

井手良一(いでりょういち)

1976年生まれ。ホームグラウンドは主に淡路島・鳴門。魚種や釣りのジャンルは問わず何でも挑戦するのがモットー。まるは釣具洲本店スタッフ。南あわじ市在住

別名ハスとも!イシダイの若魚を狙った沖釣りは冬の定番

年末年始にかけてのあわただしい今日この頃、いかがお過ごしだろうか。釣りどころではないという方も多い時期だが、淡路島にはこの時期ならではの釣りが始まっている。それは、関西の船釣り界ではもう冬の定番となっている沼島(ぬしま)沖でのサンバソウ釣りである。ごぞんじの方も多いと思うが、念のために説明をしておくと、このサンバソウとは磯釣りで人気のイシダイの若魚のことで別名「ハス」とも呼ばれる。サンバソウという名前は、能楽や歌舞伎で三番叟(さんばそう)を演じるときにかぶる烏帽子の縞模様や形が似ていることからきている。

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沼島沖の冬の定番サンバソウ釣りが開幕。12月20日は正漁丸(しょうりょうまる=TEL0799-57-0659)に乗った金田さんが25~38cmを4匹キャッチ

波止釣りなどではよく釣れる10~20cmの小型を指すことが多いが、この沼島沖での船釣りでは、40cm台でもサンバソウと呼ばれることがある。まれに50cmオーバーが混ざり、ようやくイシダイと呼ばれるのが一般的。イシダイというと磯の王者で敷居の高いイメージがあるが、サンバソウと聞くと手軽に感じられるように、この釣りは非常に手軽にできるのが何よりの特長だ。

使用するタックルは、オモリ負荷50号で7:3調子の船竿に両軸リール(電動でも可)、道糸PE3号。仕掛けは幹糸・エダスがフロロカーボン5号の3~5本バリの胴突き仕掛け。エダスの長さは30cm、ハリは伊勢尼やがま磯の10~11号など軸の太くてひねりのないものが良い。オモリは潮により40~50号を使う。また船によっては、仕掛けにプラスチック製のカゴをつける場合があるが、その場合はカゴが潮を受けるのでオモリは80号が必要になる。エサは、船でウタセエビを用意してもらえればそれを使う。ウタセエビが手に入らないときは、湖産のシラサエビやオキアミを使用する。

ポイントは、主にサンバソウの越冬ポイントとなる水深35~50mの魚礁や磯まわり。仕掛けが着底したら、仕掛けが底付近となるように調整しながら手持ちでアタリを待つ。食いの悪いときを除いてアタリははっきりとしており、一呼吸おいてアワセを入れる。という具合にさほど難しい釣りではない。あとは説明するまでもないが、その引きはイシダイ譲り。独特のパワフルな引きを味わっていただきたい。また、高級魚であり、食べても非常においしい魚。白身でありながら、脂が乗っているうえ、身の繊維がしっかりとして歯ごたえがある。

シーズナルパターンとしては、まず初期の12月下旬までは中小型メイン。エサ取りも多いが、釣れてくれてうれしいウマヅラハギや丸ハゲ(カワハギ)、チャリコなど、外道もにぎやかな五目釣りが楽しめる。その後12月下旬から1月中旬にいい潮と水温の条件に当たれば、1人2ケタ以上の大釣りのチャンス。それ以降は、数は落ちるものの40cm台後半から50cmオーバーが混ざるシーズンとなり、2月いっぱいは十分釣期となる。

水温が下がってくればハバノリ使用のウキ釣りの出番

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波止釣りでは良型グレの食いが続いている。今シーズンは30cm級の良型も数多く上がっているので楽しい釣りができるだろう

続いては、最近の淡路島の波止釣りの状況について書いてみよう。12月中旬で海水温は14~15度といったところ、グレにとってはやや厳しい水温になってはきたが、グレは依然よく釣れ続いている。主な釣り場は、古茂江(こもえ)、塩田(しおた)新島、志筑(しづき)新島、翼港など。いまのところフカセ釣り、カゴ釣り、夜の電気ウキ釣りなど、どれでも釣れているが、これからのシーズン終盤はハバノリをエサにしてウキ釣りで狙う独特のノリグレ釣法がオススメ。メインは22~27cmといったところだが、今年は夏の海水温が高かったからだろうか、淡路島での良型サイズである30cm級も多く出ている。いつまで釣れ続くかわからないので、こちらはなるべく早めに行かれたほうがいいだろう。

最後は、冬の波止で定番の根魚&カレイ。根魚は、ガシラが由良、古茂江、炬口(たけのくち)などで絶好調。サイズは12cmほどの小型から23cmぐらいまでが入り混じり、穴釣りや夜釣りでは数も出ている。メバルは朝夕か夜限定で、潮がいいときにはまとまった釣果が出ている。これからは、瀬戸内海側で数釣りもできるだろう。投げ釣りのカレイは乗っ込みの終盤となってきたが、水温の落ち切る前の1月上旬までなら狙える。カレイを狙うときは一概に場所だけにこだわるのでなく、朝まずめや満潮前後を絡めて釣りに行くことが釣果のコツ。いずれの釣りも最新の釣果や問い合わせは、まるは釣具洲本店(TEL0799-23-1075)までお気軽にどうぞ。

本年は、ちゃんねるウエスト淡路島レポーターをなんとか無事、1年間務めさせていただくことができた。これも何より読者の皆さまのお陰。2011年も少しでもお役に立てるよう淡路島から発信して行くので、どうぞよろしく。


六口島&向島ルアーでスズキ/櫃石島&長島は半夜メバル

中田康竿(なかだこうかん)

1947年生まれ。釣りなら何でもやるマルチプレイヤーだが、投げ釣りが好き。通称キャプテン。倉敷ツロットサーフ所属。ブログ「キャプテン康竿の独りごち」

投げ釣りのカレイは絶不調もにぎやかになってきた瀬戸内海

今年の瀬戸内海はいつもと少し状況が違う、と考えている。投げ釣りで、晩秋から初冬の定番ターゲットともいえるカレイの姿がまったく見えないからだ。これは来る春ガレイにも影響するだろう。しかし、現在は海水温が12度まで下がり、いろいろな釣りが楽しめるようになってきた。

下津井沖の塩飽諸島では、ルアー釣りでスズキが好調だ。小イワシやサヨリが多数群れていて、それが狙いなのだろう。そろそろ産卵期に入るスズキ、型は50~70cmと若干不満だが、潮の動く中潮や大潮がいいようだ。島しょ部の潮がまともに当たるような小磯が狙い目で、ここ数年、ルアーマンが急増中。渡船利用になるが一人で気軽に行けるポイントが多いのもうれしいことだ。六口島(むくちじま)、向島(むかいしま・地元では向笠島=むかいかさしま、むかさしまなどと呼ばれる)など、塩飽東部の磯から狙える。

もちろん、それ以外の島にも多数のポイントがあり、その日の潮によって場所選びするのが正解だ。まだ海藻は少ないので、シンキングミノーなど重量のあるタイプもオッケーで、好みのルアーが使えるのもありがたい。渡船は倉敷市下津井地区のたい公望(TEL090-7127-4410)がくわしい。

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近場の島で手軽に楽しめるメバルはこれからが好機。ナギの日がよく、ウキ釣りや流行りのメバリングで狙える

さあメバルだ。しかし話では今シーズンは15~20cmの小型が多いようで、満足サイズの25cm超はまれのようだ。とはいっても寒中の半夜釣り、なんとも趣きのある釣りではないだろうか。干潮が午後7時から8時の中潮まわりの、風のない夜が一番の狙いとなる。メバリングよし、ウキ釣りもよし。私はいつも飛ばしウキ。潮に乗せて流すが12月から1月は藻も少なく、いろいろな釣り方ができるだろう。

櫃石島(ひついしじま)、長島(ながしま)など近くの島にもポイントが多いので、午後5時から6時頃の渡船で渡り、帰りは午後10時から11時。昼間のひだまりの小磯ではウミタナゴやサヨリ釣りも楽しいだろう。渡船は、やはり下津井地区のきりしま丸(TEL086-479-7959)。初めての客にも変わらず親切なのが良い。

手島&小手島では釣行すればクロダイやマダイがお目見え

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カレイが絶不調な瀬戸内海。12月19日の例会ではかわってマダイやクロダイが主役の座におさまっていた

今期全滅に近い状況のカレイ釣りは、瀬戸内東部だけではなくて海域すべての様子。産卵期の1月も無理だろう。が、12月半ばのいまもクロダイ、マダイはまずまず好調だ。塩飽諸島では少し遠い手島(てしま)、小手島(おでしま)がいい。風の強い日は船が出ないこと・グループでなければダメ、という不便さはあるが、行けば釣れるだろう。わがクラブは12月19日に笠岡諸島の北木島(きたぎしま)、白石島(しらいしじま)で月例会。カレイは出ずに優勝はクロダイ、2位はマダイと予想通りの結果。楽しい竿納めで締めくくりができた。いずれにしても投げ釣りの12月から1月は、厳しい釣りになるだろう。

河口の釣りだが産卵期に入るスズキは数こそ少ないが、当たれば80~90cmの大型が望める時期。高梁川(たかはしがわ)河口では風の当たらない倉敷市玉島(たましま)の乙島(おとしま)地区が狙いだ。正月は潮が悪く釣りに不向きだが、大潮の夜に行こう。エサはユムシが効果的。


中部エリア投げカレイ上昇/泊港ではザブトン登場!

前島勝義(まえじまかつよし)

1941年生まれ。隠岐を含め、山陰一帯をホームグラウンドとしている。鳥取サーフ所属。全日本釣り団体協議会理事。

東部エリアも順調な釣果!北西風に強い鳥取港&船磯港も要チェック

初冬から真冬へと向かう山陰の12月。西寄りの季節風が雪を呼び、山陰の秀峰大山は雪の帽子をかぶった。そんな中、全日本サーフキャスティング連盟・鳥取協会の納竿大会が12月12日(日)に開催。狙いのメインターゲットはこの時期の主役であるカレイ。荒れれば全天候型の境水道が主たるポイントだろうが、例年と同じように12月に入ってからカレイの状況は悪く、一服状態。1月には釣況は上昇するのだが、今年も鳥取県のカレイ事情は東高西低だ。

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12月12日の鳥取協会納竿大会にて。悪天候のために転進した泊港で、鳥取サーフの堀尾悟さんが仕留めたカレイは47cmの大物!ほかのメンバーも釣果を上げ、にぎやかな納竿大会となった

さて、鳥取東部の岩美町田後(たじり)や大羽尾(おおばねお)の東港では、例年通り順調な釣果が得られている。鳥取港でもカレイ、アイナメの釣果が聞かれ東部エリアの投げ釣りは安泰。さらには11月中旬から中部エリアの海岸でもカレイの釣果が急上昇。11月21日の全日本カレイ投げ釣り選手権大会では、湯梨浜町の橋津川(はしづがわ)周辺で20匹を上回る釣果があった。

そんな好釣から12月12日の鳥取協会納竿大会では、密かにみんなが橋津川周辺エリアを狙っていたものの当日は大荒れ。メインの釣り場となる橋津川の西防波堤は荒れに特に弱いため、仕方なく湯梨浜町泊(とまり)港へ釣行した仲間たちだったが、結果は47cmのザブトン級をゲット。やはり中部エリアのカレイは状況がよいようだ。そして橋津川周辺でも12月16日、仲間が橋津港で30cmオーバーを4匹釣ってきた。お正月にはザブトンガレイというお年玉に出合えるかもしれない。ほかに鳥取東部の気高町船磯(ふないそ)港もオススメシーズン到来。ここは北西風に強いところでもあり、同じく北西風に強い鳥取港とともに、正月釣り場としてピックアップしておこう。

そして、今後ますます冬将軍がやってくる山陰地方にとって、全天候型の釣り場である境水道はなくてはならない存在。境水道があればこその、投げ釣り天国・鳥取といっても過言ではない。近ごろの境水道は中海の浄化対策を施してから、釣り場がちょっと変わった。というより好ポイントが中海にもでき、釣り場が拡張されたといったほうがよいだろう。新しくできた江島大橋(えしま)周辺から渡(わたり)地区までポイントが広がり、より冬に強い釣り場となったわけだ。お正月のザブトン狙いが楽しみだろう。そして、境水道ではルアー釣りで狙うシーバス(スズキ)も好調だ。50cm前後がメインで、早朝や夕方によく釣れているそう。ほかに50cm前後のサゴシも掛かってくるようだ。

島根県浜田港の各防波堤は例年、冬場に青物狙いがチャンスとなる。今年も12月に入って、ヒラマサやワカナ(ハマチ)の釣果が聞こえている。こちらも正月休みの遠征釣行に加えてみてはいかがだろうか。


明石沖半夜で良型メバル/本荘ケーソン型ぞろいキス

海渡風太(うみわたりふうた)

波止釣り、バス釣り、アユ釣りを愛するオールラウンドプレーヤー。旬の魚を楽しく釣っておいしくいただく主義。明石市在住。

メバルは明石港赤灯テトラでもOK!ノベ竿のエビ撒きで楽しもう

この前、年の瀬云々と書いたと思ったら、また12月が巡って来た。年々、1年が短く感じるのは僕だけだろうか。とにかく今年も残すところあとわずか。納得の釣果で納竿を飾りたいものだ。

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明石沖の半夜釣りでは良型のメバルが上がっている。30cm級の大型も出ており、アツい釣りが楽しめる

冬の気配が強くなるにつれて対象魚が姿を消していく播磨灘。救世主は毎年ながらメバルだ。東播・明石港から出船しているリタックル(TEL078-912-3031)では昼便、夜便で精力的にメバル狙いに出ている。ポイントは明石港沖から二見沖にかけて。シーズンは始まったばかりだが、良型が期待できそうだ。12月12日は4人で20~27cmを19尾。5日は2人で20~28cmを19尾。ともに夜便で明石港沖での釣果。

仕掛けは胴突きの場合は2、3本バリで、ハリスは0.8~1号を30~40cmとりメバルバリ7号前後を結ぶ。サビキ仕掛けなら、竿さばきのよい全長3m前後の仕掛けで、サビキの色は白と緑のコンビが基本。エサは昼がシラサエビ、夜はアオイソメがよい。12月中旬まではウマズラハギの良型が数釣れていたが、残念ながらこっちは釣期終了。

波止でもメバルはもちろん釣れる。僕は明石港赤灯テトラからノベ竿のエビ撒きで遊んでいるが、釣れるのは10~12cmの放流サイズが主。それにフグがまだたくさんいるので悩ましい。ただ、マキエに寄った20cm級のウミタナゴやアブラメがときおり掛るのが楽しみ。

釣り方を超小型アミカゴ利用のカゴフカセに変えるとメバルと手のひらサイズのグレが楽しめる。カゴの下に30cmと50cmの1号ハリスを垂らし、メバルバリ6号を結ぶ。サシエ、マキエともにアミエビで、ウキ下1mほどで仕掛けを打ち込むとすぐに魚は寄って来る。ただ、この冬はメバルもグレもまだ型が小さいので、ライトタックルで狙うのがオススメ。なお、カゴフカセ釣りはどこの釣り場でも通用するので、釣果を確保したい人向きだ。

二見沖はマダコが好調!2kg超も混じって多い人30パイ

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良型キスがコンスタントに釣れている本荘ケーソン。12月16日には藤原さんが、18~23cmを35匹の好釣果

投げ釣りでは東播・本荘ケーソンで相変わらずキスが好調を保っている。16日には灯台内向きで18~23cmの型ぞろいを35尾、マコガレイの20~23cmを3尾。キスはサイズが安定しており、数も平均20尾は釣れる。そこにカレイが2、3尾混じるのが大半のパターン。本荘ケーソンでは他に、半夜釣りでタチウオの80~100cmが4、5尾。探り釣りやウキ釣りではメバル、ガシラの18~28cmがそれぞれ多い人で20尾ずつ。問い合わせはくさべ渡船(TEL0794-37-8531)まで。

最後はマダコ。東播・東二見から二見沖に出船している西海丸(TEL078-942-6480)では、まだマダコが釣れ続いている。型は0.3~2.5kgで、多い人20~30パイの釣果。イワシを縛ったタコテンヤで狙う。マダコと掛け持ちで、その日の潮具合でメバル、ガシラにタチウオなどをリレーで。18日には30cmのメバルも出た。


美味カワハギ磯&イカダで好調/磯釣り寒グレシーズン到来

大谷善正(おおたによしまさ)

三重県の磯がホームグラウンド。グレ、チヌをメインに狙う。三重県津市在住。三重グレ研会長。

おいしいアジも各地で好調!大曽根浦イカダなら40cm超の特大も

冬らしくなってきましたね。海水温はやっと18度くらいまで下がってきて、本格的なグレシーズンの到来。しかし、まだまだ小型、中型のグレに占領されているようで、大型グレのラッシュは少しおあずけみたいです。磯ではまだ、カワハギ、シマアジ、シオ(カンパチの子)、アオリイカ、アジといった秋のおいしい魚たちが元気いっぱい。例年だと10~11月にそういった魚たちのピークを迎える紀東エリアですが、今年は少し遅れているようです。

そいうわけで、今回はまだまだ狙えるおいしい魚の話題満載でお届けしましょう。美味なる魚ナンバーワンのカワハギ(私の独断です)は、肝がパンパンで最高の季節。12月5日に奈屋浦(なやうら)のミソ島に渡ったクラブの浜田晃行さんが、35cmクラスの尾長グレを頭に30cm前後のグレを2ケタ釣ったあと、少しお土産にでもと胴突き仕掛けで底を攻め14匹ものカワハギを仕留めていました。エサは生オキアミだったそうです。エサ取りも少なくなってきて釣りやすい季節なのがありがたいですね。イカダからでも数が出ていますが、磯からでも専門に狙うとおいしいお土産ができます。問い合わせは南島荘(TEL0596-72-0203)まで。

紀伊長島(きいながしま)のボート釣りではアジが好調のようです。12月6日には手こぎボートで20cmクラスのアジを136匹という大釣りがあったようです。磯やイカダからでもアジは釣れ続いているようで、これから年末に向かって大型化しそうな気配。目立ったところでは、石鏡(いじか)の磯で12月8日、30cmクラスのアジを10匹の釣果がありました。連日グレやチヌにまじって型の良いアジが釣れているようです。10月にお邪魔したときも同サイズのアジがけっこう釣れ、おいしい思いをしましたが、まだ沖に出ないで磯まわりをウロウロしているみたいですね。グレ狙いで少し沖を深く攻めると、アジが良く釣れた記憶があります。

イカダでもすごい釣果が出ていますね。同じく8日に尾鷲(おわせ)の大曽根浦イカダで、35~43cmという大型アジが12匹も釣れたというニュースを目にしました。40cmもあるアジなら1~2匹釣れれば刺身に寿司ネタに十分。僕も釣りた~い! 紀伊長島のボート釣りは石倉渡船(TEL0597-47-0712)、石鏡の磯釣りはポセイドン(TEL0599-32-5177)、尾鷲のイカダ釣りはマルトモ水産(TEL090-3383-1852)までお問い合わせください。

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寒グレシーズン到来。12月4日は御座岬へ釣行し、中型ながら数が釣れました。今後はサイズアップが期待できるでしょう

最後になりましたが、これからは寒グレシーズンに突入。すでに各地で45cm級が釣れ出していますが、まだまだ場所ムラや日ムラがあるようです。12月4日には志摩半島の先端・御座岬(ござみさき)に釣行し、35cmまでの中型でしたが数が釣れました。グレの活性は高くウキ下は2ヒロ平均、一時は1ヒロ半でも食いました。今後はタナが深くなると思いますが、40cmオーバーに期待ですね。また12月6日には古和浦(こわうら)で35~45cmを3匹や、33~39cmを2匹などとうらやましい釣果がありました。これから年末にむけ、また年明けには50cmが飛び出していることでしょう。古和浦でのこれからのおすすめポイントは、東磯では大島の沖向き、赤島、メキシコ、沖の平島など。西磯ではカドイシ、オワセ、トビヤ島などです。

寒グレといえば、前述した奈屋浦も魅力。昨年も12月中旬から年末にかけて3度ほどグレ狙いで磯に渡りましたが、3度とも40cmクラスに出合うことができましたよ。奈屋浦でのこれからおすすめポイントは、黒島の北の船着き、立崎、ミソ島の高場、ケイカイなど。さらにルアーマンにも朗報を一つ。先日、古和浦のイノカイという磯のサラシの中で、ヒラスズキらしき魚影を確認しました。ルアーロッド持参でミノープラグを引けば、高確率で釣れると思いますよ。次回は、大型グレゲットの報告ができるよう、私も頑張りますね。皆さんも頑張ってください。それぞれの磯の問い合わせは、御座=大伸丸渡船(浜島事務所/TEL0599-54-1155)、古和浦=晃栄丸(TEL0596-78-0430)へどうぞ。


沖釣りハマチは入れ食い/大型マダイ好調な磯フカセ

杉本景二(すぎもとけいじ)

越前海岸&沖、そして九頭竜川と福井県下での釣りなら何でもおまかせ。「デカイ!」よりも「うまい!」を優先するのが欠点!? フィッシングタックルフジノ福井店スタッフ。

脂ノリノリのハマチはショアキャスティングでもアプローチ可能

とうとう越前にも冬がやってきた。山間はうっすらと雪化粧し、海は波の華が飛ぶ日も出てきた。その割には、海水温はまだまだ高くて秋真っ盛りといった感じである。いまだにマイカが釣れているかと思えばタルイカも混じり、海の季節感がかなりずれていて、例年のパターンというものが通用していない感じ。注意しなければならない。

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越前沖や三国沖ではハマチの反応が大あり! ジギング、タテ釣り、夜のエサ釣りとなにで釣っても絶好調クーラー満タン!! 大釣りを経験したい人はお見逃しなく

そんな中、越前沖の青物は引き続き好調をキープ。沖ではジギングでもタテ釣り(ノマセ釣り)でも夜釣りのエサ便でも爆釣している。大きさはほとんどが30~50cmのハマチサイズだが、船用クーラーが数時間で満タンといった感じである。ヘタするとハマチがエサ取り? と勘違いしそうな勢いである。日によってはメジロやブリクラスも釣れているので、まさに絶好調だ。まれにイルカの群れに当たり貧果になることもあるが、お土産は十分確保できる。

ハマチは岸からもボチボチ釣れている。うまく群れと時合いにあったたら、何十匹も釣れる日もある。大きさはやや小ぶりで30~40cm強だが、脂も乗って美味なので十分狙う価値はある。ジグがメインなので何種類か用意しておいてほしいが、ときにはミノージグ(ジグミノー)やプラグが良いときもあるので、各種そろえておいたほうが無難だろう。最近はジグの上にサビキをつけたり、さらにタコベイトやシラスベイトをつけたりと、工夫している人もいるので参考までに。

船釣りの問い合わせは、三国ではJERK(ジギング/TEL090-3294-4826)、K’s(ジギング/TEL0776-82-8011)など。茱崎ではディープオーシャン(タテ釣り他/TEL090-3299-5397)など。敦賀ではブルーズ(タテ釣り他/TEL090-2129-6138)などがある。岸釣り情報はフッシングタックルフジノ福井店(TEL0776-53-7775)や武生店(TEL0778-22-5077)へどうぞ。

磯マダイは80cm超も登場!半面グレはやや伸び悩み

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越前海岸の磯のフカセ釣りもやっとこ本番。今年はマダイが好調で、11月21日には大野市の米村さんが85cm/8.6kgのビッグワンをゲット。グレは数こそ伸びないものの、良型が上がっており、11月25日には福井市の村上さんが42.5cmを仕留めた

磯のフカセ釣りはようやく時期に入ったようだ、海さえ凪げばマダイ、グレなどの釣果が上がっている。特に今年はマダイの釣果が著くよく、80cmオーバーの超大物も何匹か姿を見せている。カゴ遠投でもウキフカセでも結果が出ているので、やや太めのタックルを用意しておいてほしい。50cm前後の食べごろサイズはかなりの高確率で釣れるようなので、ぜひ狙ってみてほしい。半面グレの釣果はやや伸び悩みといった感じだ。レギュラーサイズである30~40cmの数が伸びないため、ちょっと不振な感じなのだが、40cmオーバーの大型は釣れているので、不調ではないといった感じである。詳しい状況は越前町左右(そう)のあたらしや渡船(TEL0778-37-0261)まで。

そのほかこの時期なら本来、大型メバルの釣果が聞こえてくるのだが、冒頭で示したように、海の季節感がずれているのかあまり好釣果が聞こえてこない。例年のこの時期ならば間違いなく釣れる場所や、パターンがうまくはまらないようで、毎年尺メバルを釣ってくる名人クラスの人でもかなり苦戦している。それでも中には釣ってきている人も間違いなくいるので、今後に期待したい。


遅れて開幕も40cm超バッチリ/磯フカセ寒グレ釣り盛期

杉谷宏樹(すぎたにこうき)

1967年生まれ。若狭磯友会所属。若狭湾、特に大飯から高浜、舞鶴周辺がホームグラウンド。福井県高浜町在住、釣りエサ店「でんぶく」店主。

舞鶴沖に浮かぶ毛島では4人で40アップを4匹キャッチ!

今年は海水温が例年よりも2度ほど高いためでしょうか、どこの磯や波止でもグレの釣れ具合(活性)が12月上旬というよりも11月中旬の状態で、ようやく良型グレの釣果があちらこちらで聞かれるようになりました。そこで私もグレの好釣果が続く舞鶴・毛島の磯に12月1日、行ってきました。当日は、この時期としては珍しいベタ凪の好天気で、沖磯である毛島の全域が渡礁可能。精鋭グレ釣り師3人と一緒に、毛島本島北側の通称「壁」に渡礁しました。潮の流れは沖に向かって右から左に若干流れる感じ。エサ取りもいないようで、朝一番の良型モーニングタイムに期待しながら仕掛を投入。いい雰囲気を察知しているのは私だけではなかったみたいで、同行の3人も相当集中している様子でした。

しかし、いい時間帯のはずが、マキエが効きだしてもポツポツと釣れるのは25~30cmのグレ。良型は釣れません。しかも、潮下の私ともう1人にはグレが釣れるものの、潮上の2人には全然釣れないという状況です。そうこうしている間に1時間以上が過ぎ、潮も止まってしまい、お約束どおりオセン(スズメダイ)とウマズラハギ(20cmまで)がわいてきました。オセンはほぼ足もとにいますが、ウマズラは沖にも出ていきますし、さらにはワンサイズ大きいウマヅラ(30cm級)が沖にたまっているので、そこからはエサ取りとの戦い…。仕掛を投入できる範囲内で、違うパターンを試してみても、サシエの残るところがなかなかありません。たまに30cmまでのグレが釣れても、そのあとが続かない状況でした。

試行錯誤を繰り返しながら気がつくと午前11時。そろそろ一服&昼ご飯の準備でもと思い仕掛けを回収したところ、エサ取りの状況が少し違ってきました。足もとのオセンは変わりませんが、沖のウマズラの気配がなくなり、サシエも残っています。すかさず遠投! 仕掛けがなじみかける前に…ヒット! あわせた瞬間に竿の胴に乗ってくる感じが何とも好感触です。慎重にやり取りをしてタモ網に収まったのは42.5cmのグレでした。ほとんど潮が動いていないのによく釣れたと喜び、それとは別に一服しなくてよかったとホッとしながら、手返し、手返しが続きます。先ほど釣れたポイント周辺で、33cm前後がポツポツ。気がつくと午後1時で、昼ご飯も忘れるほど熱中していました。本当なら昼ご飯は、海を眺めながらお湯を沸かし、カップラーメンでもすすりながらゆっくり食べるのですが、この日ばかりは時間の余裕がなく(納竿は午後4時前)、おにぎり2個をその場でパクパクっと食べて終わりにしました。その後も、潮の動きは相変わらず止まったままですが、エサ取りがかわせると33cmくらいのグレはポツポツ釣れるという状況でした。

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遅ればせながら若狭湾の磯釣りはグレが本格化!40cmクラスの良型が竿を絞ってくれる。12月1日には私が40cm超を2匹上げたほか、一緒に上がった高岡さん(下写真左)や林さん(同右)も良型をキャッチ

状況が変わったのは、潮の動き出した午後2時半頃。潮の流れが前半とは違い、沖に向かって左から右へ。直後に、私の右で釣っていた名人、若狭磯友会会長である林淳一さんの竿が弧を描きます。慎重なやり取りのあと獲り込んだのは44.5cmのグレ。名人は遠投せずに、私とは違うパターンでゲットしていました。さすがグレ釣りの奥は深い。釣り方をまねて右にならいましたが、やっぱりエサ取りの餌食。再度、当初の遠投パターンに戻し、手返し、手返しです。エサが残りっぱなしでいい感じです。午後3時前からは、エサが取られる寸前のところまで探りながら、徐々に岸に近づけていくように投げ入れていきました。夕方の時合いには近い場所で釣れることが多く、ポイントを絞っていきたかったためです。

午後3時過ぎ。1匹目の40cmオーバーを釣ったところから結構手前に仕掛けを投入し、ウキを凝視していたら、スパッと入りました! またヒットです。しかもまたいいサイズの感じ。またまた慎重にやり取りをして獲り込んだグレが41cm。気分は最高です。1匹目はおそらく2ヒロ前後の浅ダナに浮いてきた予想外のグレ。2匹目は4ヒロ半の狙い通りのタナで食わした中層グレでした。それから約30分後。今度は林さんの右で釣っていたもうひとりの名人、シマノインストラクターの高岡末男さんの竿が弧を描きました。林名人同様慎重なやり取りを拝見。しなやかなやり取りでした。当たり前のごとくタモ網に収まったグレが43cm。納竿間際にやっぱりさすがだとおそれいりました。

いい雰囲気のまま終了。楽しい一日でした。結果としては、前半と後半で潮の流れが逆になったので、4人ともそれなりに釣れて、よかった、よかった。今シーズンの寒&巨グレは確実に遅れてやって来ました。おそらく2月上旬まで各磯で40cmオーバーが釣れそうな気がします。いまから2か月、大いに盛り上がりましょう。毛島への渡船の問い合わせは、舞鶴田井の畑山渡船(TEL0773-67-0747)もしくは山田渡船(TEL0773-67-0178)まで。なお大礁・小礁への渡船は当番制および予約制、12月は偶数日=山田渡船、奇数日=畑山渡船となっています。

スズキ&サゴシが活発にベイト追う音海周辺も激アツ

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音海の磯や波止では大型のスズキが上がっている。写真は12月1日、京都市の山口さんが磯で仕留めた82.5cmと80cm弱。この他、70cm級はかなりの確率で上がっているという

グレのほかでは、今シーズンは音海(おとみ)や舞鶴田井(たい)周辺の磯で、スズキ(シーバス)が良く釣れています。70~80cm主体と型がよく、磯釣り師はフカセの仕掛けに生き餌(アジや木っ葉グレ、チャリコ、オセンなどでもオッケー)をそのままつけてエサ釣り(泳がせ釣り)で狙っておられます。かなりの大型も見られるようで、2号までのハリスでは切れてしまうことも多く、4号程度の使用をオススメします。ルアーの方でも、ハードルアー&ソフトルアーでけっこう釣って来られています。しかしながらマキエをしながら雑魚を寄せ、それによって来るスズキを生き餌で釣るほうが、数は釣れると思います。

音海の大波止=蔕ヶ崎(へたがさき)堤防では、サゴシの回遊も見られます。サイズは50cm強ですが群れ自体は大きく、釣れるときは数釣り可能です。メタルジグ28g(カラーはブルピンがイチオシ)で、ものにしてください。スズキやツバスも釣れていますから、ルアーの方はひと通り持っていかれた方がいいですよ。音海の渡船の問い合わせは、ウミック(TEL0770-76-1444)へどうぞ。


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