出国準備 / 日本での手続き編 のバックアップソース(No.2)

日本を出国し''海外に住居を定める''場合(旅行や短期の滞在を除く)は、日本を出国する前にいろいろな手続きをする必要があります。

*パスポート取得 [#jc77b3c1]

''パスポート''を持っておられる方はいいのですが、持っておられない方は申請をして受領しなくてはなりません。

パスポートには10年または5年、20歳未満の方は5年のパスポートの申請をします。

申請から受領までに、通常1週間程度(土・日・休日を除く)かかるので余裕を持って申請しましょう。

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*ビザの取得 [#lb146238]

アメリカに渡航する場合、90日以下の旅行であれば日本国籍の渡航者はビザは必要ありません。

駐在勤務、交流訪問者、留学 等の場合でアメリカに渡航する場合は、それぞれの非移民ビザが必要です。

申請には在日アメリカ大使館、領事館で面接を行なう必要があるので、渡航日の3ヶ月前くらいから準備をしましょう。

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*日本の家の処分 [#k0e14a93]

賃貸に住んでいる場合は 引っ越し前1ヶ月以上前に大家、あるいは管理会社に連絡をします。

持ち家の場合、そのまま置いておくのか''賃貸に出す''のかを決めます。

**賃貸に出す場合 [#d7c0ada8]

外国に住む期間がはっきりしている場合は''リロケーション''という''定期借家契約付きで自宅を賃貸に出す''方法があります。

''定期借家契約は契約で定めた期間が満了すれば確定的に契約は終了''するので、3年、あるいは5年など期間が決まってる場合に、帰国した時点で自宅を明け渡してもらうことが出来ます。

ただし、予定よりはやく帰国することになり 契約期間が満了になっていない時には、借り主が自宅を明け渡さない場合があるので注意を要します。

''一般賃貸借契約は原則として貸主からの解約が困難な契約''になるので 帰国後にもとの家に住みたい場合には一般賃貸契約を結ばないようにしましょう。

海外に住んでいる間、自宅を賃貸に出す場合は''賃料=収入(不動産所得)が発生''しますので、毎年2月16日〜3月15日の間に''確定申告''をする必要があります。

この場合''納税管理人''を立てる必要があります。詳しくは外部リンクを参照するか、税務署にお問い合わせください。

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*住所変更 [#q436fbb2]

海外の新住所に郵便物を送って欲しい場合は各機関ごとに住所変更の手続きが必要です。

日本に残る家族(両親の実家など)へ郵便物を転送を希望する場合には、郵便局にある''転出届''を提出すると前の住所に届く郵便物を転送してもらえます。その期限は1年なので、1年以上海外に滞在する場合は、毎年郵便局に''転出届''を提出すれば転送してもらえます。

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*国民年金、共済年金、厚生年金 [#r81f0b1c]

**第1被保険者 [#h5635c2b]

自営業者等の''第1号被保険者''は日本国内に住んでいることが加入の要件になっているため、''海外に移住するとその翌日に被保険者の資格を喪失''してしまいます。

第1号被保険者だった人が海外に移住すると国民年金は強制加入= 義務ではなくなります。

そのまま加入しなくても''合算対象(カラ)期間として受給資格に加算''されますが、年金額の計算には算入されないため受取額は減額するので注意です。

''海外に住んでいても日本の年金制度に加入できる任意加入''という制度があります。

''任意加入制度は日本国籍を持つ20歳以上65歳未満の人''ならば利用することができます。この制度を利用して国民年金に加入すると''任意加入被保険者''という資格を取得することができます。

手続きは出国前の住所がある市町村の役所で行います。

''任意加入保険者の資格を得ずに出国''をし 一時帰国で住民登録をした場合は''国民年金の加入義務''が生じますので注意してください。

なお[[日本へ一時帰国する際の医療保険]]の「日本で国民健康保険に加入」の項目も参照してください。

**第2、第3被保険者 [#zbb97a73]

会社員や公務員などの''第2号被保険者''と専業主婦などの''第3号被保険者''は日本国内に住んでいることが加入の要件にはないため、''海外転勤などで海外で生活することになっても日本に住んでいる時と変わりなく年金制度への加入が継続''します。

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*医療保険に加入する [#c1c59a3b]

駐在勤務などの場合は 会社が医療保険に加入してくれたり保険料を負担してくれる場合がありますが、個人で渡米する場合は医療保険をかけて行く必要があります。

**日本の国民健康保険に加入 [#u5b3fe73]

海外に出国する際に住民登録を残しておく場合は 日本の国民健康保険に加入している状態になります。

この場合で''外国で医療にかかった場合、日本で同じ医療を受けた金額に換算しその7割分''が戻ってきます。

お住まいの市町村の健康保健課に''外国で受けた場合の医療診断書''がありますので、それをもらっておきましょう。

海外で医療を受けた場合、いったん医療費は支払わなければなりませんが、その領収書と担当医の診断書をもらいましょう。

その診断書を和訳し、市町村の健康保健課に提出すると費用の一部がもどってきます。

ただしかかった金額の7割が戻るわけではないので注意しましょう。あくまで日本で同じ医療を受けた場合にかかる費用の7割相当額です。

国民健康保険料は前年度の4月から3月までの日本国内での収入によって計算され、滞在期間の保険料を計算し支払います。

その場で計算してくれる場合もありますが、後に計算して明細書が送られて来る場合があるので、両親など家族に代わりに支払いを依頼しておく必要がある場合があります。

**学校の医療保険に加入 [#j30df166]

大学生や大学院生など、留学生は大学が提供する医療保険に加入することができます。大学からの奨学金を受けている学生は大学が保険料を支払ってくれる場合があります。

**一般の医療保険に加入 [#s4b063f9]

無保険で海外に行くのは無謀です。何らかの保険に入って行かれることをおススメします。

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*税金関係 [#nbf7a479]

**所得税の確定申告 [#d2d22751]

海外で生活をする人が日本国内で収入がある場合、不動産を貸し付ける場合には''所得税の確定申告''が必要です。

海外に住んでいる間、自宅を賃貸に出す場合は''賃料=収入(不動産所得)が発生''しますので、毎年2月16日〜3月15日の間に''確定申告''をする必要があります。

この場合''納税管理人''を立てる必要があります。出国前に税務署に出向き''「所得税の納税管理人」の届出書''を提出します。

詳しくは外部リンクを参照するか、税務署にお問い合わせください。

**固定資産税 [#a5e39ab6]

日本国内に持ち家など不動産を所有している場合は''固定資産税''を支払う必要があります。

固定資産税は4期にわけて納税できますが、海外で生活する場合は''一括前納の自動振込''にしておくと納付忘れがなくていいと思います。

一括前納すると前納奨励金で税金の支払額が少し安くなります。

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*海外引っ越し [#s547af78]

留学での海外引っ越しであれば荷物の引っ越しをすることは少ないのですが、駐在等で外国に引っ越す場合は荷物の引っ越しをされる方が多いと思います。

外国に持って行く荷物、日本に残す荷物の選別をした上で 業者を選ぶ必要があります。

日本からアメリカの船便は1〜2ヶ月かかるので、いつ頃荷物が現地に到着すればいいのかを考えて 海外発送する日を決めましょう。

なお、アメリカの場合は911テロ事件以降 バイオテロを警戒し、海外輸送に関してかなり厳しくなっているようです。食べ物に関してはチェックが厳しくなってるので要注意です。

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*その他の手続き [#cd5a318a]

**電気、ガス、水道など [#hf7461ca]

電話、またはWebで利用停止の連絡をします。

**電話 [#zd008a1a]

NTTに連絡をします。

5年間、無料で電話回線を預かってもらえます。ただし電話番号が変わってしまうので注意です。

電話番号を変えたくない場合はそのままにするという方法もあります。(基本料金は毎月かかります。)

携帯電話の解約も忘れずに行いましょう。

**新聞、NHK、ケーブルTV、CSTV、プロバイダーなど [#ma537f4f]

電話、またはWebで利用停止の連絡をします。

**クレジットカード [#cb63593a]

海外で利用出来るクレジットカードは解約せずに持って行きましょう。

アメリカでは現金決済を受け付けていない店舗があります。

アメリカのクレジットカードはクレジットヒストリーがない状態では取得できないので、日本のクレジットカードが役に立ちます。




  (この記事は書きかけです)


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*外部リンク [#t34c2f9c]

-[[外務省/パスポートの申請から受領まで:http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_2.html]]

-[[外務省/駐日外国公館リスト北米:http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/n_america.html#01]]

-[[国税庁/海外転勤中の不動産所得などの納税手続:http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1926.htm]]

-[[国税庁/海外転勤と納税管理人の指定:http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1923.htm]]

-[[社会保険庁:http://www.sia.go.jp/]]