アメリカ/交通ルール のバックアップ(No.3)


アメリカは日本とは異なる左ハンドル右側通行の他にも特有な交通ルールがあります。

アメリカの運転免許証は教習所に通わなくても簡単にとれてしまうので、細かいルールを知らないまま運転している場合があります。

知らないことで警察に捕まって多額な罰金をとられるって、これほど悲しいことはないですね。

どんなところが日本の交通ルールとは違うのかしっかりと把握しておきましょう。

 
 

左ハンドル右側通行

日本では外国からの輸入車は日本の車とハンドルの位置が逆でもOKですが、アメリカでは法律により右ハンドルは許可されていません。(郵便局、USPSの車のみ許可されています)

なので外国車(日本車など)でも左ハンドルで販売されています。

右折、左折も日本で運転するのとでは逆になります。また ワイパーとウインカーの位置が逆なので注意しましょう。

 

表示はマイル

車のスピードはマイル表示です。1マイルは1.6キロです。

住宅地では30〜35マイル(48キロ〜56キロ)、一般道路では50〜55マイル(80キロ〜88キロ)、高速道路で60〜70マイル(96キロ〜112キロ)くらいです。

学校の近くではスクールタイムのスピードがあるので注意しましょう。15〜20マイル(25〜32キロ)くらいにスピードを落とさなければなりません。

スピード違反はけっこう厳しく取り締まりがあるので、標識のスピードは厳守してください。(特に住宅地近辺の道路の取り締まりが厳しいです!)

国境の街(バッファローなど)では外国に渡ったとたんにマイル表示からキロ表示に変わるので注意しましょう。

 

ALL WAY STOP

信号のない四つ角ではALL WAY STOPというルールがあります。(標識あり)

これは一旦停止をして 先に停止線に到着した車から発進するというルールです。

ほぼ同時に停止線に到着した場合は右側にいる車が優先のようです。譲り合いの精神で「お先にどうぞ」と合図して他の車に先に行ってもらってもいいでしょう。

 

赤信号でも右折OK

アメリカの交差点(信号機あり)のほとんどは赤信号でも右折がOKです。

ただし必ず一旦停止し、左側から車が来ていないことを確認した上で右折しなくてはなりません。

NO TURN ON REDと書かれた標識がある交差点では赤信号での右折は出来ません。

またスクールタイムのみNO TURN ON REDという交差点もあります。

赤信号ではどんな場合も右折禁止という州もあるようです。州の交通ルールに従いましょう。

 

踏切は一旦停止なし

多くのアメリカの州で踏切は一旦停止しません。減速の必要もありません。(州によっては大型車、特殊車両は一旦停止や普通車でも徐行が義務づけられてるところもあります)

日本で走っていた時のクセで一旦停止、減速をすると、後ろの車に追突される場合があり危険です。注意しましょう。

 

YIELD

逆三角形の赤い標識でYIELDと書いている場合は前方の道が優先という意味で、車が来ている時には譲らなくてはなりません。

 

ロータリーは反時計回り 出る車両が優先

ロータリーは反時計回りの一方通行です。

Stopサインがなければ、ロータリーの手前で必ずしも一旦停止せずに注意して侵入すればOKです。

そしてロータリーから出て行く車が優先になります。

 

追い越したりしてはいけない車

サイレンが鳴ってる車(パトカー、救急車など)

パトカーや救急車がサイレンを鳴らして走行をしている場合は、必ず路肩に車を寄せて車をStopさせなくてななりません。

パトカーの場合、ウインカーをつけずに急に右左折することがあります。もし、これで衝突などの事故をしても全面的に普通車が悪いことになるので注意しましょう。

スクールバス

黄色いスクールバスが停車し赤いストップサインを出した場合は、追い越したりしてはいけません。必ず停車しましょう。

中央分離帯がない片側1車線の道路では対向車も停車しなくてはならないので注意してください。

知らずにうっかり追い越してしまうとバスドライバーに通報されることがあります。罰金はかなり高額のようなので注意しましょう。

霊柩車、お葬式の車

霊柩車やお葬式の車が前を走っている時は追い越してはいけません。

また後ろから霊柩車やお葬式の車が来た場合は路肩に車を寄せて追い越させるのがルールのようです。

 

駐車上の注意

アメリカの駐車違反は警察官が切るだけでなく 専門の係員が切ります。この係員の仕事はノルマ性であり賢明に違反を見つけるので容赦はありません。

また、この係員には権限が与えられているので、違反に不満があったとしてもその場では抗議は出来ません。裁判所に行かなくてはならないようです。

そういうこともあってアメリカの駐車違反の取り締まりはものすごく厳しいです。ちょっとだけ…のつもりが多額な罰金を払うことのなる場合が多いので駐車に関しては神経を払いましょう。

ハンデキャップスペース(車いすのマークがある場所)に普通車を駐車した場合

ものすごく多額の罰金を払わなくてはなりません。公共施設やスーパーマーケットなどの駐車場でも違反切符が切られるので普通車は絶対に駐車しないようにしましょう。

州によって異なりますが、この場合の罰金額は350ドル前後だそうです。

バス停や消火栓の前に駐車した場合

これも多額な罰金を払わなくてはなりません。絶対にバス停や消火栓の前には駐車しないようにしましょう。

州によって異なりますが、この場合の罰金額は250〜300ドルだそうです。

コインパーキングの時間が越えてしまった場合

コインパーキングはだいたい最長で2〜3時間までが多いようです。それを越えて駐車した場合や、予定していた駐車時間が越えてしまった場合は違反切符が切られます。

時間が迫って来るとメーターが黄色い色になり、時間を越してしまうとメーターが赤くなります。

州によって異なりますが、1回の違反の罰金は20〜30ドルです。ただし、1回切符を切られても同じところに駐車し続けると2回、3回と違反切符を追加されるので注意してください。

停めてはいけない場所に停めてしまった場合

公共の施設(大学構内など)には指定車両以外の車は駐車してはいけない場所があります。

例えばSERVICE VEHICLES ONLYの看板がある場所などです。この看板は非常にわかりにくいので要注意です。

停め方に問題がある場合

前進駐車(車をバックで停めてはいけない・看板あり)場所でバックで停めていたり、ラインを踏んで駐車しただけで違反切符を切られることがあります。

これは大都市に多いようです。

 

Car Pool 、HOV『High Occupancy Vehicle』制度

大都市では渋滞緩和の目的で2人以上、または3人以上乗車してる車の優先道路があります。

このCar Pool、HOV『High Occupancy Vehicle』が設定されている道路を一人乗りの車が通ると違反になるので要注意です。

この専用レーンはたいてい左側に儲けられているので専用レーンを出てすぐに右側のレーンに行きたい(出口が近いなど)場合は苦労することがあります。

 

子供とチャイルドシート

ほとんどの州で子供が車に乗る場合はチャイルドシートを設置することが義務づけられています。

病院で出産して車で迎えに来てもらう場合、必ずチャイルドシートを設置しておいてください。チャイルドシートが設置されていない場合 退院させてもらえないことがあるようです。

また、チャイルドシートを設置しない車に子供を乗せた場合は10〜500ドルの罰金が科せられることがあります。

チャイルドシートは後部座席に設置します。

年齢に関しては州によって異なりますので、各州の法律を守るようにしてください。

ニューヨーク州の法律(2005年度改正)

  • 3歳以下の子供はチャイルドシート必須です。
  • 4〜6歳の子供はチャイルドシートやブースターシートを使用しなくてはいけません。
  • 15歳以下の子供は後部座席であってもシートベルトを使用しなくてはなりません。
  • エアバック装備の車では、前部座席にチャイルドシートを後ろ向けに取り付けて子どもを乗せるのは絶対に避けなくてはなりません。
  • エアバック付の前部座席に子どもを座らせないこと。
  • チャイルドシートがない場合、5フィート(150センチ)より小さい子どもは前部座席に座らせてはいけません。
  • 子どもをどうしても前部座席に座らせなければならない場合は 座席をできるだけ後ろに下げること。チャイルドシート、シートベルトをしっかりとしめること。
 

歩行者優先

信号のない横断歩道に人が待っていたら、停車して歩行者を渡らせてあげましょう。

スーパーマーケットの出入り口付近は歩行者が多く、車が来ていても歩行者は道を横切ります。必ず停車して歩行者を優先させましょう。

州によっては歩行者が絶対に有利な法律がある場合があるので気をつけてください。

例えば赤信号で横断していた歩行者をはねてしまった場合でも車が悪くなる、という歩行者保護の法律があります。(MA州など)そういう法律がある州では 歩行者は信号無視をする傾向があるので運転には神経を払ってください。

 

アルコール

車の中に開封したアルコールを乗せて走ると違反になります。

また開封してなくてもアルコール類は後部座席に置かなくてはなりません。アルコールを助手席においてはダメです。州によってはトランクに入れなくてはならないところもあります。

飲酒運転は厳禁です!

アメリカの場合、飲酒運転で捕まると罰金だけではすまないので注意しましょう。罰金はものすごく高額です。2回目以降捕まると最高1万ドルです!(1ドル100円として100万円!)また、留置場や刑務所に拘束されたりボランティアを言い渡されたりなどの実刑が科せられることが多いようです。

 

警察に捕まった場合

スピード違反などで警察に捕まった場合は、すみやかに減速し右側に停車しましょう。間違っても振り切って逃げてやろう!…なんて思わないようにしてください。

車を停車した後は絶対に車から降りて外に出ないこと! これは鉄則です! 車内で警察官が来るまで待ちましょう。

警察官が近づいて来たら窓を開けます。

そしてすべて警察官の指示で動いてください。勝手に後ろの座席の鞄をとったりしないこと! 特に服の内ポケットに手を入れたりなどの行為は避けてください。

指示がないのに車から降りたり、勝手に鞄を探ったり服の内ポケットを探ったり不審な動きをすると警察は銃を抜きます! 注意してください。

違反チケットをもらったら、その場は素直に従います。

もしその違反チケットに異論があってもその場では反論出来ません。裁判所に行って異義をとなえることになります。

 

 
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